技術系

生産

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2018年キャリア入社 文学部卒

「これは自分が作ったもの」と胸を張って言えるようになることが目標です。

モノづくりのスキルを身につけるため、国内シェアNo.1の実績を持つ白光に入社

私の大阪府和泉市の出身です。もともとはシステムエンジニアをしていましたが、地元の地場産業に関心を持ち転職しました。和泉市は古くから繊維業が発展してきた地域で、私は不織布の二次加工を行っている会社で約7年半勤めました。

2回目の転職をしたのは、製造業の本質を知りたいという思いが生まれたからです。当時勤めていたのは、従業数十名規模の小さな会社でした。仕事を一通り覚えた後は、自身で生産計画を立るところから、実際の加工まで一通り任されていましたが、仕事を長く続けるうちに、より上を目指したいと思うようになりました。その思いから、自分なりに生産管理の資格勉強などをしているうちに、より大きな会社で働きたいと思うようになりました。

そんな時に知ったのが白光でした。白光のはんだこては国内でトップシェアを誇ります。そのような実績のある会社なら、本格的な製造を学べるはずという思いから、30歳を期限とし計画的に準備をした上で応募しました。

最終的に入社を決めたのは、二次面接で面接官の印象が良かったからです。生産現場の方で、とても明るく、前向きに仕事に取り組んでいる様子が伝わってきました。このような方について現場を経験すれば、自分も順調に成長できるのではないかと直感しました。はんだこてという領域は初めてでしたし、もともとは食品の製造に関心を持っていたのですが、仕事は何でも楽しめる自信がありました。システムエンジニアも不満があって辞めたわけではありませんし、1度目の転職先では、自分が経験したことがないことを知る面白さを知りました。

入社後は、生産課の業務に従事し、今に至ります。生産の仕事は、生産部の中の生産管理課が立案した生産計画に基づき、より具体的なスケジュールを立てて、生産ライン全般を管理・監督する役割を担います。生産管理課の業務にも関心がありましたが、当時募集があったのが生産職だけでしたので、それも含めてご縁だと思っています。

前例のない課題に取り組み解決。周囲からの評価やねぎらいの声がやりがいに

私が勤務しているのは堺工場です。堺工場では主に、はんだこてのこて先を生産しています。白光が生産するはんだこては多品種に及び、1つの製品ごとに、私の担当商材では多ければ40種類ものこて先を生産しています。その中で私は7つから8つの製品を担当し、4つのラインで、ラインごとに組まれたスケジュールに合わせて製造しています。

この仕事は毎日同じことをしていれば良いわけではありません。同じ商品でも、日によって製造する数量も異なります。生産量にも時期によって波がありますので、状況に合わせて人の配置を変え、作る流れを変えるなど、自分で考えてやっていかなければなりません。

前例のないことも珍しくありません。例えば実際にあったのが、普段1日に300個作っていたものを600個まで増やさなければならいことがありました。そこまで極端な例は前例がなく、どうすれば作れるのか指示する人たちにもわからない中、自分なりに考えて様々なアイデアをひねり出し、片っ端から試してみました。

このような時に大切なことはこれまでの常識にとらわれないことです。1つ1つの工程を全て見直して、時間のかかっている工程を分解して、先にできるところは先にやっておくなど、自分で考えて提案し、実行まで移してなんとか乗り越えることができました。

この時はとにかく必死でしたので、やらなければいけないという思いで突き進んだ結果、上司や、生産管理課で計画立案を担当された方から「この難しい計画を乗り越えてくれてありがとう」とねぎらっていただいた時は、とても嬉しかったです。

生産工程を見直すことは珍しくありません。「こうしたらいいんじゃないか」と考えたり、なぜ今のやり方になっているのかを自分なりに調べたり、周りにも聞いたりして、こうすれば良くなるのではないかという仮説を立てて、毎年、何かしらやり方を変えています。その結果、工程が改善されて周囲の方々からご評価いただければ、やって良かったと思えますし、やりがいにも繋がります。

作り方に正解はない。大切なことはめげずに前に進めるタフさと向上心

私は白光に入社して良かったと思っています。特に堺工場はおとなしい性格の方が多い印象があり、それが私にとって過ごしやすい要因になっていると思っています。先輩社員も話しやすい方が多く、体育会系のような上下関係はありません。

自分のペースで仕事を進められますし、自分のやりたいことに集中して取り組める環境です。今年で8年目に入りましたが、自分にできそうなことはまだまだあると感じています。 目標もいろいろありますが、まずは自分が作った製品に自信を持てることを最優先に取り組んでいます。自分が担当している製品には、まだまだ納得できていません。私は自分なりの課題をたくさん持っています。現場の人の声を聞いて、ストレスなく、スムーズに物を作れるようになれば、もっと良いものが作れるようになるはずです。製造に関わる方々が、前向きに、自信を持った製品を作れるようになれば、私自身の自信にもつながります。目の前の課題を徹底的に改善して、本当に納得のいくものを作り、「これは自分が作ったものだ」と胸を張って言えるようになりたいと思っています。

私は、この仕事に必要なことは向上心とタフさだと感じています。主体的に仕事を進めなければ、現状を維持するだけにとどまってしまいます。しかし、それでは時代についていくことはできません。時代が求めるものを届け続けるには、作り方も変化させる必要があります。ものづくりはいろいろなやり方がありますので、勉強してきたことをもとに、いろいろと試してみて、効果を確認しながら、最適解を常に模索し続けることが大切です。私自身もとにかく勉強して、自分で考えながら、実行してきたことが今につながっています。自分で考えて動きながら、うまくいかなくてもめげずに前に進んでいける。そういった方ならモノづくりを楽しめると思います。

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